
6次産業

「6次産業」とか、
「6次産業化」
はもはや耳慣れたワードではあると思うのですが、
ときどき改めて考えなおすことがあります。
で、人に聞いてみると意外と解釈が曖昧だったりします。
たとえば、
「1次産業+2次産業+3次産業=6次産業」という人と、
「1次産業×2次産業×3次産業=6次産業」という人がいるのです。
どっちが正しいのかわかりませんが、
どちらも計算式では「6」になるのがミソです。
で、ここからは個人的な意見ですが、
たぶん同じ6次産業でも、両方のパターンがあるのではないかと思います。
そしてこれが「+」なのか「×」なのかが、
すごく大事なことなんじゃないかと思うんです。
「6次産業」はなかなか強い言葉なので、
とらわれると思考停止してしまいます。
本質は何なのか??と考えると、、
これは付加価値を高めるための計算式で、
その「=〇〇」の部分をどれだけ大きくするかに、
本当の意味があるのではないでしょうか。
そう考えると、これが足し算の式なのか、
掛け算の式なのかは、最後の数字に大きく影響します。
例えば、
1次生産(農業)で、食べる人が喜ぶような新しい品種を導入したとします。
そうすると、「1次」のところでプラス1ポイントです。
足し算の式だと、
「1+2+3=6」が、
「2+2+3=7」になり、最終的な付加価値が1増えます。
これが掛け算の式だと、
「1×2×3=6」が、
「2×2×3=12」になり、付加価値が倍になります。
単純すぎる話ですが、
じゃあこれをどうやったら掛け算の式にできるのか、
というのはめちゃくちゃ泥臭い話のような気がしますw
農業の仕事で、何を目指すのかはホントに様々で、
付加価値を追い求めることが正しいわけではないですが、
ここを馬鹿正直に追いかけているのが、
今の僕たちなのかなと思います。