昨日、8/21をもちまして、

西武池袋本店にて出店させていただいておりました、

「KALE FARM」を閉店しました。

まだ1店舗、農場も僕とカミサンだけでやっていたころ。

何の実績もない僕らに、大きなご縁をいただき、

日本を代表するデパ地下で出店するチャンスをいただきました。

右も左も上も下もわからない中、

ノリと勢いだけに任せた出店でした。

オープン初日、

開店時間になっても「商品が出ない」との報告。

品出しがまったく追い付かず、

その後何日にもわたって商品が揃わない状態が続きました。

現場のスタッフは飲食業しか経験したことのないメンバー。

仕込と営業で、連日まったく睡眠時間が取れない中、

営業後に近くの居酒屋でミーティングをした時のことを今でも覚えています。

僕と農場のスタッフが、現場メンバーに対して、

「日時予算を立てること」の必要性を必死に説いたのに、

なかなか理解してもらえず、二人で大いに悩みました。

今となっては信じられないことですがｗ

畑で収穫したままの野菜を、蛸壺のような百貨店の厨房に持ち込み、

土を洗い落とすところから始めて、

それをデパ地下で売れる商品にする。

それが僕たちが出したい商品だったし、

セントラルキッチンなんてあるはずもない僕たちができる事は、それしかなかった。

でも、百貨店でそんなことをしている店舗はどこにもありませんでした。

別に赤字だから閉店するわけではないし（強がり）、

レストラン業に今一度集中するための前向きな決断ですが、

僕たちが信じる美味しさ、出したい商品を、

デパ地下（テイクアウト）という縛りの中で実現することに、

四苦八苦し続けた期間でした。

そして、爆発的な売上になることはありませんでしたが、

本当に多くの常連さんに支えられ、

惜しまれながら閉店できる事に心から感謝です。

何かをやり遂げたという気持ちはありませんが、

自分たちがやりたい事をとことん追い求め、

その結果何度も壁にぶち当たり、

試行錯誤できたことは本当に価値ある経験ですし、

必ず今後の糧になると思います。

何はともあれ、

365日、ひたすら営業し続け、

改善し続け、

多くのお客様に僕たちの野菜を届け続けてくれたスタッフに、

ありがとうと伝えたいです。

お疲れ様でした。

まだまだこれからいきまっせ。

ノリと勢いで、な。