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寺尾卓也

人は流れて…


よく意味もわからないまま、いつまでも頭の隅に残っている言葉がいくつかあります。

「人は流れるもの」という言葉もそのひとつ。

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チームの人数が増えてくると、100%、絶対出てくるのが「マニュアル化」という話題です。

知識・技術の見える化、役割の見える化、暗黙知を形式知に…

決められた筋書きかのように、僕たちもそれを目指すわけです。

何度も何度もチャレンジするのですが。

この仕事が、まぁ進まないのです。

なぜこんなに捗らないのか、マニュアル化。。

理由はいくつかあると思いますが、強力なヤツは、

「気が乗らない」ことかなと思います。

なぜだか、ほんとに楽しくない、この仕事。

もう少し真面目に考えると、

やりながら、「ほんとに意味あるのかなこれ」という思いがどこかにあるからじゃないかと。

盲目的に「マニュアル化」とか言ってるけど、

そもそもなんでマニュアルにしなければいけないのか。

それを考えてなかった。

マニュアル化とは、普通は属人的な仕事を作らないことです。

そしてその大前提は、「人は流れる」、つまり誰しもが組織を去っていく可能性があるということ。

そこから、「誰がやっても仕事が成り立つようにしたい」という欲求が生まれる。

もっと掘ってみる。

なんで、人が組織からいなくなると仕事が成り立たないのか?

ほんとうにそうなのか?

というか、精巧なマニュアルがあれば新人でもそれなりに仕事になるのか?

実際にマニュアルをつくってみて、一番モヤモヤするのは、

それで伝えられない事が多すぎると言う事と(もちろん伝わることもたくさんある)、

そこが一番大事な部分だと言う事。

組織から人が去る。

これはどういうことなのか?

組織というものは、実在しないと思う。

実際、組織という物体があるわけではないし、

「共通の目的の為に集まった個の集合体」

が組織だと定義すると、

組織から去ると言う事は、その組織とは違う目的の為に自分の時間を使うと決めたということ。

でもだからと言って、その瞬間にアカの他人になるというわけではない。

だったら流れても、繋がっていればいいんじゃん?と思う。

わからなかったらその人に聞けば?と。

たぶん今までの僕たちの組織(僕の意識でもある)は、殻をつくり過ぎていたんだと思う。

内と外を明確にすることで、クローズドな世界で組織が見る方向だけを皆が見るようにしてきたのかもしれません。

でも、もしかしたら、

そんなもの、オープンにしてしまって、

境界線をどんどんぼやけさせてしまえば、

逆に組織の本当の目的が見えてくるような気がします。

そして、出たり入ったりも自由な空間で、

内と外とも常に繋がっていられるような、

そんな集合体になれないかな?

というかむしろ、集合体でもなく、役割分担のネットワークというか。

とにかく、やれることはすぐにやってみよう。

間違えたら、また変えればいいし、

それが僕らの唯一のストロングポイントなわけやし。

そんな流れがつくころには…


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